2005-05-01

5月と作曲

どうも、内田智之です。
5月になりましたね。みなさん連休はいかがお過ごしでしょうか。いよいよライブを2日後に控え、着々と準備が進んでいます。お越しいただいた方には必ず満足してもらえるライブになると思いますので、楽しみにしてくださいね。今月からは新曲もどんどん増やす予定です。ご期待あれ!!

さて、作曲についての質問ですね。
まず、天才作曲家でもない限り、湯水のようにメロディーが湧いてきて、名曲がスラスラ書ける、なんてことはまずないので、「今日は曲作るぞ!」と時間を決めてピアノに向かうところから始まります。ピアノの音色なら電子ピアノでもシンセサイザーでもカシオトーンでも構いません。
裕之の歌詞を見つめ、ピアノでコードを採りながら、とにかく歌います。叫んだりもします。関係ない曲を弾いて遊びます。チョコも食べます。コーヒーだって飲みたいです。そうやってメロディーを絞り出すわけです。ここでの記録は、五線譜とボールペン。メロディーとコード、歌詞を譜面に書いておきます。キーやテンポー、アレンジのイメージを書いておく事もたまにあります。
作り始めて早いときで2〜3時間、どんなに遅くても3日くらい。
全ての歌詞にメロディーがつけば作曲はおわりです。
この譜面をもとに、アレンジに進んでいくわけですが、最終的にみんなに聴いてもらえる状態になるまでを100%とすると、作曲が終わった段階では5~10%くらいです。なので「作曲家だったらこれで仕事もおわりなのにな〜」といつも思います。
でも作曲が失敗していると、そのあとどんなにアレンジしてもいい音楽にはなりません。
いい音楽だと思えるからこそ、のこり90%以上の作業も楽しく出来るんだと思っています。

Dream Line Out
内田智之

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2005-04-30

新曲&レコーディング

昨日は非常に暑かったですね。窓を開けて、ノースリーブのシャツでも、汗ばむ程でした。

さて、そんな昨日は新曲のレコーディングを行いました。3月7日に歌詞について触れたやつです。新曲は今度のライブで披露するかもしれないですよ。

レコーディングはいつも自宅で行っています。防音設備などはありませんが、録音するための機材は揃えてあります。今までは部屋を閉め切っても暑いということはなかったのですが、さすがに昨日は暑かったですね。歌録りをする前に、冷房を入れて部屋を冷やすんですよ。レコーディング中はエアコンの音が入ってしまうので、切ってしまいますからね。しばらくすると、部屋が暑くなり、今度はコンピュータがうなり出したりします。それはそれで困るので、また冷房を入れ、冷えるのを待ちます。夏はいつもそんな感じになります。そういった意味では冬の方がレコーディングはスムースですね。

ライブまであと3日。頑張ります。

Dream Line Out
内田裕之

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2005-04-25

作詞と作曲

3rdライブまであと1週間ですね。まだ予約されていない方は、是非予約してくださいね。

さて、質問を頂きましたので、お答えしたいと思います。
「作詞とか作曲ってどういう風に行ってるのですか?」

今は作詞が先で、それに曲を智之がつけるという形がほとんどです。詞はいろいろな作り方をしています。テーマを決めて作ったり、その時の気持ちを表して作ったりもします。まぁ、なんだかんだで、テーマを決めても、自分の気持ちというのは入りますから、いつも両方というところでしょうか。テーマというか、一番伝えたいフレーズがあって、そこに肉付けしていくというのが基本です。一番伝えたいところはやはりサビに持ってくるので、そこへ繋げるためのさわりと下りで、AメロやBメロとして詞を作ったりします。後は、1番と2番とで文字数を合わせたりします。これは詞を形にする時の作業で、最初の伝えたいフレーズというのは、ボーっとしている時に、ふと思いついたりしたことを、メモしています。人と話していて、思いつくこともありますか。まぁ、いろいろです。最初にテーマを決めても、その次に伝えたいフレーズは考えますね。それが詞全体のイメージにもなりますから。

詩というのは、ふわっと浮かんできて、さらっと書くものだと思っていたのですが、作ってみると、そう簡単ではないと痛感しました。ふわっと思ったことを書くと、それは詩にはなっていないんですよね。そうやって書ける人もいるのかもしれないですが、自分はまだそうはいきません。緻密に考えて作っています。

さて、作曲の方は、今、お兄さんがお疲れなので、また今度の機会にします。

Dream Line Out
内田裕之

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2005-02-21

制作秘話#08「素敵なひと」

1stライブ直前に完成し、アルバムにもギリギリで収録された楽曲。アルバム収録楽曲の中で唯一の3拍子ジャズワルツで、個人的に一番気に入っているかもしれません。

歌詞:
僕が大変お世話になった先輩へ捧げた詞です。今でも自分のよき理解者であり、大親友でもあります。僕が音楽を始めた頃からの約束で、やっと作ることができました。
「ねんざ」と「笑顔」を完成させた直後から、どんな詞にしようか考えていましたね。実に3ヶ月も考えていたことになりますか。もちろん、その間に他の詞を書いていたりしていたわけですが。言いたいことがたくさんありすぎて、どれをどういう風な形にしようか迷いましたね。なにせ、自分の尊敬する人の歌を作るわけですから、簡単には作れません。
『一緒にいると、とにかく楽しくて、嫌なことがあった時は、必ず僕の味方になって励ましてくれる。』その人を想った時にまず感じたことです。最初のインスピレーションを大事にすることにし、それだけでも十分形になると思ったので、そういう詞にしました。

曲をつけてもらった時に、長くなるからと削られた部分があるのですが、1stライブの時に出したアルバムには、ブックレットの中に削られた部分の詞が何気に書いてあります。

Dream Line Out
内田裕之

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2005-02-18

制作秘話#07「笑顔」

これも9月から楽曲を増やそうということで作った中の1つ。

歌詞:
「ねんざ」を作っている最中に、なんとなく思い付いたイメージをメモしておいたものがあったんです。「ねんざ」が完成したのが朝6時で、そのまま寝るのもなんか嫌だったので、メモしておいたものも形にしてしまおうと、半分眠りながら作ったのが、この「笑顔」なんです。笑顔がまた別の笑顔を作って、世界中を笑顔にしてしまおう、というコンセプトで作ったんですね。思い付いたイメージというのが1番に当たる部分です。しかし、そこで睡魔が襲ってきて、2時間記憶がとんだ後、続きを作りました。2番を作った時は、かなり考えましたね。ストーリーが1番で簡潔してしまったからです。だったらその続編だ、ということで、「僕」と「キミ」のふたりの他にもう一人登場させようと、「子供」を投入したんですね。最初から笑っていたら話にならないので、泣いてもらうことにして、今度は「キミ」が「子供」に笑顔を伝えるという感じで… そんな風に形にしていきました。なんだか作る時って、そんなものなのかぁと思うでしょうが、そんなものなのです。僕のイメージの中では、みなとみらいの汽車道が舞台となっています。みなさんも、この歌を聴きながら情景を思い浮かべてみてくださいね。

結局、完成したのは朝11時半でした。間2時間眠っているので、3時間半で作ったということになりますね。今までの歌詞作りの中で最短だったのではないでしょうか?
人間、眠りにつくかつかないかくらいの状態の時に、良いアイデアが浮かぶといいますが、「笑顔」を作った時は、その作用が働いたのかもしれませんね。

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内田裕之

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2005-02-17

制作秘話#06「ねんざ -going my own way-

9月から楽曲を増やそうということで作った中の1つ。

歌詞:
1コーラス目に当たる部分は実話です。新横浜駅構内の階段で特別急いでいたわけでもないのに、急いでいたら、一度転けそうになり体勢を立て直したら、その直後に油断して左足首をひねりました。非常に間抜けだったと思います。恥ずかしくて、足を引きずりながらその場から去ったのですが、とても痛かったですね。久しぶりにねんざなんてしました。電車の中で足をさすりながら、「ねんざ」というタイトルで詞を作ろうと、その時既に思っていましたね。(翌日にフットサルをやってしまうあたりが、タフだなぁと自分でも思います。)
2コーラス目に当たる内容は、サビに繋がるように、これまでに感じてきたことを表してみました。小さい頃、何かと作業が人より遅れがちで、よく居残りやら、持ち帰りでその作業をしていましたね。特に図工やら美術の授業の時に、作品が完成するまでに時間がかかることがあって、皆どうしてそんなに早く完成できるのか不思議でたまらなかったのですが、ある日、先生が自分の作品をあるコンクールに出展した時にわかったんです。みんな結構適当にこなしていて「いいものを作ろう」なんて、はなから思っていないんだと。その頃から自分に自信を持てるようになった気がします。

初めに「ねんざ」というタイトルで作り始めて、後から変更しようとも思ったのですが、いろんな意味で「ねんざ」の方が面白いと思ったので、そのままにしました。それで、副題にサビの出だしの英詞部分をつけました。going my own wayとはマイペースで行こうという意味です。

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内田裕之

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2005-02-14

制作秘話#05「愛しい人よ -Song for M.Y.-」

2004年の3月に、大学時代の先輩が結婚することになり、披露宴の二次会でライブを依頼され、せっかくなので、ふたりのために歌を作ろうと、出来たのがこの楽曲なのです。

歌詞:
この先輩は僕がアメリカに留学している時の先輩。ダンスが得意で、よく一緒にナイトクラブに行っては、踊りを教えてもらっていましたね。日本に戻って、彼女と一緒にサルサをやっていると聞いた時は少し驚きましたが、ふたりでダンスをしているというのは詞を作る上では非常に重要でしたね。サビは最初、英語で作ったのですが、全体を通してしっくり来なかったので、日本語にしました。智之が曲をつけた時に最後が少し長くなったので、その部分だけ英語になったというわけなのです。

曲名:
実は曲名をつけるのが苦手で、いつも悩むのですが、この楽曲はその先輩夫婦につけてもらいました。-Song for M.Y.-のMとYは新郎新婦の頭文字でした。決して僕の個人的な相手のイニシャルではありませんよ。

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内田裕之

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2005-02-12

制作秘話#04「Here goes nothing」

「Here goes nothing」は2004年のDLO初ライブの直前に出来た楽曲で、智之がライブの最後にシャッフルをやりたいということで、それに合いそうな詞を用意しました。

歌詞:
まず、この歌詞にはオリジナルがあるんです。2002年の10月頃だったと思います。インターネットで面白いものを見つけたんです。shockwave.comCATMANというショートストーリーアニメーションが公開されていいて、それにどっぷりハマってしまいました。CATMANの生き様がカッコいい!と思いましたね。それでCATMANのような詞を作ったわけです。その時は「Why not」というタイトルでしたが…
ライブ前に智之にシャッフルやりたいと言われるまで、この歌詞の存在を忘れていました。2年ぶりに自分の作った詞を読んで、少し手を加えることにしたんです。サビを新たに作り直したら、Bメロも作り直すハメになり、結局Aメロしか残らなかったんですね。しかも、智之が曲をつける段階で、Aメロを増やして欲しいと頼まれ、頑張ってAメロを倍に増やしました。そんなわけでオリジナル「Why not」はほとんど原型をなくし、結果的にCATMANイメージとはかけ離れてしまいましたが、いい詞にはなったかなと思います。

Here goes nothing:
ってどういう意味?とよく聞かれますので、説明しておきましょう。
「駄目でもともと」という意味です。アメリカにいた時にドラゴンボールZを英語で見ていたら、自分より遥かに強い相手と仕方なく戦わなくてはならなくなり、「Okay... Here goes nothing!」と叫びながら相手に向かっていくのが印象的でした。解釈によっては「もうどうにでもなれ〜」とか「当たって砕けろ」という捉え方もありますね。

Dream Line Out
内田裕之

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制作秘話#03「さよならを言わせて」

これも2002年夏のウッチーズライブの時に作った楽曲。

歌詞:
その年の夏に、失恋をしました。失恋すると詩人になるとはよく言ったもので、そういう詞はきりがないほど思い付きました。そんなわけで、この頃に書いた詞は失恋ものばかりで、この曲以外のものは封印してしまいました。
詞の内容からいって、失恋して少し落ち着いてからの気持ちだったと思います。彼女とは長い付き合いで、最後は遠距離になってしまったんですよね。ふられた時にその理由も言ってくれたのですが、どうしてもそれが本音ではないような気がして、無理やり理由を作っているような…本当の理由が別にあるなぁと感じたんです。まぁ、本当のところはわかりませんが… どんな理由であれ、本当のことを教えてくれれば、それでいいのにと思っていましたね。いずれにしても、もう気持ちがないのであれば、一緒にいる意味はないわけですから。
そんな気持ちが込められたのが「さよならを言わせて」なのです。

当時、小田和正がアルバム「自己ベスト」を出していて、そればかり聴いていました。彼の楽曲には別れの歌や、別れた人を想う歌が多くて、聴いてはジーンとしていました。自分がそういう状況にいる時はなおらさですよね。ですから、「さよならを言わせて」は小田和正に大きく影響された詞になっているのかもしれません。今は「緑の街」が心に響きますね。

Dream Line Out
内田裕之

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2005-02-06

制作秘話#02「はじめよう」

この楽曲は2002年の夏にウッチーズとして最初で最後のライブをした時に作ったもので、アルバムに収録した中で唯一、曲から先に作った楽曲ですね。ウッチーズライブの時は僕がまだアメリカ留学をしている最中で、夏休みに一時帰国した短い期間での準備となったため、僕が詞を作っている間に、兄が他の曲を作るという作業になったんです。今思うと、あれだけの期間でよく出来たと思います。

歌詞について:
当時、知り合いや友人たちにライブの告知をしにまわっていた時に「私も海外に留学してみたい」と、かなりやる気のある女の子に出逢ったんです。そのやる気を見込んで、自分が留学している大学に推薦してあげようとしたのですが、あと一歩が出ないで、踏み切れなかったんですね。実際、留学するのは簡単ではないのですが、その時に感じた「Oh, come on! You can do it!」という気持ちを詞にしたんです。
完成したものを兄に渡した時に、「これいい詩だねぇ」とボソっと言われたのが、当時もの凄く嬉しかったのを覚えています。

レコーディング:
はっきり言って、この「はじめよう」は全然歌えなかったですね。ウッチーズライブの直後に最初のレコーディングをしたのですが、全く歌えなくて、結局アメリカに帰るまでにちゃんとレコーディングができず、そのままになっていたんです。ということは、ウッチーズライブでも歌えてなかったということになりますね…
2度目のレコーディングは、「大桟橋」を作る前の2004年の6月でした。この時も歌えてなくて、またしても延期…
その後ヴォイストレーニングを受け、練習に練習を重ね、3度目の正直。それが11月。最初は兄と練習をしていたのですが、「これならいける!」という確信が持てたので、そのままレコーディングしたら、やっと歌えました。形になるまでに随分と時間のかかった楽曲なわけです。

Dream Line Out / ウッチーズ
内田裕之

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