THE Neigh bor(YKK,VOL.419january2009)の巻頭対談「理想の家づくり」を読んで、早速に、本は求めました。家の設計を担当する者には耳の痛くなる様な話です。
そして、家づくりを考えておられる方に一読をお勧めしたいと思います。
林望(著者):住まい手がどう考えるかっていうこと、そことの乖離がすごくあると思うんです。よくテレビでお宅拝見みたいな番組を見ることがあるけれども、あんな家には住みたくない。建築家の方には悪いんですけれどもね。建築学会だとか建築家協会に呼ばれて話をする機会が多いんですね。それで林昌二さんなど名うての建築家の人たちと議論をするんですけれど、だいたい意見が合わないんですよ。
建築家が一種のアーティストだとすると、設計した家というのは自分の一種の自我なわけですからね、自分の作品をつくりたいのです。
(建築家と称している人達には耳の痛い話である)
家づくりでは自分たちにとって何がいちばん大切であるのか、どう住みたいのかという意思をきちっともたないといけません。
僕らがそういうきちっとした意思をもっていれば、建築家の方も家づくりがやりやすいだろうと思いますね。そうした考えももたずに、家の格好がいいからといって建築家に丸投げしちゃうと、住んでみて後悔することになってしまいます。
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